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映画【MOTHER マザー】毒親どころの話じゃない!ネタバレ感想

Netflixで長澤まさみ主演の映画『MOTHER マザー』を観ました。

「親子とはなんぞや?」

胸を痛めている真っ最中のるみです、こんにちは。

 

2020年公開の作品です。豪快にネタバレしています。

これから観ると言う方はご注意ください。

実際に起きた事件がベースなので

結末は分かっているし読んじゃえ!と言う方・・・止めません!笑

 

私と一緒に心をすり減らしてください!

 

 

 

 

映画『MOTHER マザー』

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あらすじ

男にだらしなく自堕落な生活を送るシングルマザーの秋子(長澤まさみ)は、息子の周平に異常に執着する。秋子以外に頼れる存在がいない周平は、母親に翻弄(ほんろう)されながらもその要求に応えようともがくが、身内からも絶縁された母子は社会から孤立していく。やがて、17歳に成長した周平(奥平大兼)は凄惨(せいさん)な事件を引き起こしてしまう。

引用元:シネマトゥデイ

 

2014年に埼玉県で実際に起きた、17歳の少年による祖父母殺害事件がベースで

劣悪な環境で暮らす少年を観続ける事になるとても辛い作品です。

 

秋子「どう育てようと私の勝手!」

 

この事件が起きるに至った一番の原因である人物。

働かず、男にだらしなく、生活保護費や元旦那の養育費も

パチンコに使ってしまう、そんな母親です。

 

子どもを置いて男と出かけ、何日も家に帰らない。

ガスも電気も止められた部屋で母の帰りを待つ周平が

カップラーメンに湯を入れることなくバリバリ食べている姿を観ながら

私は何を見せられているのだろうと思いました。

 

ただひたすら辛いシーンの連続なので

最後まで観られなかったと言う人もいるみたいだけれど

とにかくこの母親、毒親どころじゃないクズっぷりなんです。

 

ネグレクトでありながら息子に執着しており

完全に息子を支配しています。

心を折るような言葉を平気で投げかけます。

 

周平が成長してからは何度も「逃げろよ!」っと思いますが

(そのチャンスはいくらでもあったはず)

とにかく精神を支配されているので行動出来ないまま時が流れます。

 

一時は路上生活するほど落ちぶれますが、演じているのが長澤まさみよ?

男好きで酒も好きなら、ちゃんと真面目に頑張れば

夜のお仕事でも何でも稼げるのに~って思っちゃう。

 

実際そこまでの美貌が無くても

子ども育てているのに、働くのが嫌とか言ってられないわよね?

 

寄ってくる男もクズ

 

内縁の夫もその他の出会う男たちも見事なクズっぷりです。

働かない女が働かない男と一緒にいるとか意味が分かりません。

男に暴力を振るわれても縋り付きます。DVによくあるパターンです。

 

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内縁の夫が姿を消している間にも出会う男たちがいるのですが

下半身制御出来ない下等動物ばりの男しか寄って来ません。

生ごみに寄ってくるハエみたいなヤツらだなと思いました。

 

2時間ずっとゴミのような大人たちを観続ける苦痛を味わいます。

 

今までの人生で出会った人々を振り返ると

生き方も男にもだらしない女には、ハエみたいな男しか寄ってこない。

これってホント、間違いないです。

 

実の父親の責任

 

この映画の感想は当然のごとく、母親を責める意見のオンパレードなのだけど

実の父親って何してたんでしょう?

 

作中1度登場するのですが、離婚後なぜ母親が子どもを引き取るに至ったのか

謎というかモヤモヤするんですよ。

そこのところ、全く描かれていないので・・・

 

だって毒親どころかモンスターですよ?そんな人間に子ども託せますか?

私だったらそんな人間のもとに子どもを置いていくなんて考えられないし

何が何でも引き離す手段を考えます。

 

映画で見る限りは普通の会社員っぽい感じで

母親よりも100倍まともそうに見えたのですが。

実際は違ったのかしら?

 

お金の無心にきた周平に

「お前大丈夫か?お父さんのところに来るか?」という場面。

けれど周平は「お母さんがいい」と言います。

 

あの母親と居て大丈夫なはずがないと分かっていたはずなんです。

無理やりにでも引き離すべく、行動を決断するタイミングでした。

見て見ぬふりをしたなと思いましたね。

 

母親があまりに狂っているので、関わりあいになりたくなかったのだとしても

そんな狂った人間に子どもを託したままにするなんて・・・

子どもを見放してしまった父親の罪もデカイよと思いました。

 

 

 

事件の被害者 祖父母

成長した少年に殺されてしまう祖父母。本当に気の毒です。

秋子の妹は大卒のようだし、見た目常識人のように見えるし

なぜ秋子がこんなにも荒れてしまったのか謎です。

 

極貧なわけでもなく、ごく普通の家庭環境に思えました。

 

何度もお金の無心にくる秋子に対し

「もうお金は貸せない、2度と来るな!!!」っと突き放す心情は分かります。

親子の縁を切るのも勝手。

 

けれど秋子のもとで暮らす幼い孫が

母親に代わってお金の無心に来る姿を見て

何かしら保護が必要な切迫した状況を感じ取れなかったのか?

 

自分たちが引き取ったり保護できなくても

何処かしら相談して欲しかったし

無理やりにでも母親から引き離すべきと思いました。

 

あの劣悪な環境を目にして、救おうとしない福祉関係者はいないと思うの。

秋子はともかく、孫に救いの手を差し伸べて欲しかった。

父親同様、周平を救ってあげられる一番身近な大人だった気がしました。

 

周平の言葉「それでも母が好き」

 

小学校すらまともに通えていない周平。

フリースクールに通う機会も奪われ、母親に将来を閉ざされ

葛藤する場面がありながらも、最後にはいつも従順な息子。

 

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「殺して金をとって来い」そう母親に言われ

周平は祖父母を殺害します。

逮捕された後、周平が言う「それでも母が好き」という言葉。

 

額面通りに受け止める事がどうしても出来ませんでした。

悲しくて泣きました。

 

本当の愛情を知らないから、狭い世界しか知らないから

そう思いこんでいるだけだと思います。

子どもを犯罪者にしたい親なんて、普通は考えられないですからね。

 

酷い母親だと分かっているけれど見放せない

なら10000歩譲ってまだ理解できるけれど

好きといっているうちは社会復帰出来ないぞと思いました。

 

 

終わりに

 

何度か感想の中で「無理やりにでも母親から引き離すべき」っと言ってきましたが

生半可ではなく、本気で救おうとしてくれる人に出会わなければ

言葉で言うほど簡単な事ではないのでしょうね?

 

母性は先天的に女性に備わっている本能のようなもの…

そんな風に言う人がいるけれど違うわね!!!

産んだだけじゃ母親にはなれないんだって、つくづく思います。

 

この作品ほど酷くはなくても

近い人なら現実にいるでしょ?

 

正直観終わった後、嫌な気持ちにしかならない作品なので

2度と観ないと思いますが

こういう現実があるという事を知る必要性は感じました。

 

誰かがもっと早い段階で少年を保護出来ていたら・・・

そんな思いがどうしても消えないので・・・

 

MOTHER マザー [Blu-ray]

 

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