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馳星周【少年と犬】が素晴らし過ぎる!読書感想文

第163回直木賞受賞作【少年と犬】を読みました。

読了後、感動に震え余韻が抜けきりません。

いや~~~犬って本当に素晴らしいですねぇぇ・・・しみじみ・・・

 

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あらすじ

2011年秋、仙台。震災で職を失った和正は、認知症の母とその母を介護する姉の生活を支えようと、犯罪まがいの仕事をしていた。ある日和正は、コンビニで、ガリガリに痩せた野良犬を拾う。多聞という名らしいその犬は賢く、和正はすぐに魅了された。その直後、和正はさらにギャラのいい窃盗団の運転手役の仕事を依頼され、金のために引き受けることに。そして多聞を同行させると仕事はうまくいき、多聞は和正の「守り神」になった。だが、多聞はいつもなぜか南の方角に顔を向けていた。多聞は何を求め、どこに行こうとしているのか……

犬を愛するすべての人に捧げる感涙作!

引用元:出版社「文藝春秋」作品紹介より

https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163912042

 

ネタバレなし感想

取り敢えずストーリー部分には触れないわね。

 

 

犬の一途さにビビる・・・

 

この本は6章からなっており、何処からともなく現れた野良犬と出会い

別れるまでをそれぞれ人間目線で描いているのだけど

多聞(たもん)がとにかく賢くて従順で

それでいて意志の強さをも感じさせる素晴らしい犬なの。

 

多聞の魅力でグイグイとストーリーに引き込まれて行く事間違いないわよ。

人間の弱い部分をまるで見透かしているかのような聡明な犬

そして、信じられないくらいに愛が深いのです。

 

もうね、これ読んだら犬って素晴らしい!以外の言葉が見つからないし

人間は絶対に犬を裏切ってはならないと思います。

 

多聞の求めるものが何なのか?それを知った時

犬の一途な愛とひたむきさに心が震えて

私は犬は飼えない!こんな深い愛に応えられないって思っちゃいました。

 

生半可な気持ちで飼うなんて絶対しちゃいけない動物なのだと思い知る作品です。

全ての犬好き、動物好きの方に是非是非読んで頂きたいです。

涙が滝になり、文字を追えなくなるほどの感動でした。

本を読んでしゃくり上げるほど泣くなんて滅多にありませんよね。

 

たもーーーーん!!!

๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐ うわーーーん!!!

 

家の中心で犬の名前を叫ぶ・・・

 

 

 

 

 

ネタバレあり感想

知りたくない人は回れ右!

ここからはちょっと内容にも触れているから注意してね!

 

人間側はみんな訳アリ人生

多聞は素晴らしい犬だけど登場する人間はみんな訳アリです。

犯罪者に風俗嬢・・・何かしらに悩み人生に迷い

病気や心の傷を抱えています。

 

悩みの無い人間はいないと言ってしまえばその通りだけど

ここに出てくる人たちは、まさに波乱万丈です。

救いなのは、決して褒められた人生を生きてこなかった人であっても

多聞に対する優しい心を失ってはいないということ。

 

まるで満たされない人間を選んで近づいていってるのかと思う位に

訳ありな人の前に多聞は姿を現します。

唯一、2章目のミゲルだけは無理やり多聞を引っ張っていきましたが!笑

 

3章目【夫婦と犬】に関しては

妻の憤りを敏感に察した多聞が、ワザと吠えて夫の転落事故を誘発したのか?

ってちょっと薄ら寒いものも感じました。

 

だってこんな自分勝手な夫

いない方が絶対に紗英は幸せに生きられます。

何故これまで別れず過ごしてきたのかが謎なくらいでしたから

多聞・・・まさかオマエ~~~ってなりましたよねぇぇぇ???笑

 

多聞の長い長い旅には目的があって、それこそ犬生をかけて

最終章の「少年と犬」まで、その目的を果たす旅をしているわけですが

読み終わった時、その犬生に思いを馳せると胸が痛いです。

 

たぶん犬生の大半を、山中を駆け、飢えに苦しみ、やせ細って

時々人間の世話になり、でもそこを安住の地にすることなく

再び駆けていく・・・少年のもとへ・・・

 

あ~~~~、思い出しても泣けてくる~~~。°(っ°´o`°c)°。

 

せめて平穏&幸せな日々で最後を締めくくって欲しかったけれど

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ネタバレと言いつつ、これ以上ラストには言及しません。

 

しかしながら犬好きな方は絶対に読むべき作品だと思いました。

悲しく辛いだけの動物モノではないからこそお勧めしたいけれど

それでもやっぱりちょっと辛い。。。(^^;

 

こんなに一途な思い、受け止めきれない!!!私には犬は飼えない・・・

呼んでも来ないネコくらいが丁度良いwww

 

人の心を理解し、人に寄り添ってくれる。

こんな動物は他にはいない。

引用元「老人と犬」より

 

犬はまさに天使です。

 

その愛に応えられる人だけが飼って欲しいです。

ごくたまに「バカ犬」なんて言葉を聞きますが

それって犬がバカなんじゃなくて飼い主がおバカってことですよ!!!

 

読了後、ウォーキングの時などに散歩中のワンちゃんを見ると

もう神様の遣いにしか見えなくなりました。

人間と暮らしてくれてありがとう・・・心の中で合掌しています。

 

 

犬と言えばこちらの映画もおススメ

 

劇場鑑賞、Amazonプライム、ネトフリで

年間初見映画100本以上は観ている映画好きのワタクシが

おススメするワンちゃん映画はこちら

僕のワンダフル・ライフ

 

 

そして続編 僕のワンダフルジャーニー

 

 

こちらも一途すぎるワンちゃんが登場します。

 

悲しいだけのお話は嫌いですが

こちら2作品ともに悲しみを超える愛と感動の物語で

是非是非お子様と一緒に観て欲しい作品でもあります。

 

犬好きでこの映画が嫌いって人はいないと思うの!

既に犬と暮らしている方も、これから飼いたいと思っている方にもおススメです。

 

 

 

 

 

 

 

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